飛鳥時代の次の奈良時代を投稿しようと思ったのですが、どうしても他に投稿したいものができたので番外編いきます!!
題名「麒麟が来る」
目次
- 明智光秀という男
- 「麒麟が来る」の個人的感想
明智光秀という男
明智光秀は歴史上ではめちゃくちゃ注目される人物ではありません。
なぜならその時代には
織田信長
豊臣秀吉
徳川家康
という歴史上とても活躍した人物がいたからです。
では明智光秀はどんなことをした人物なのか見ていきましょう。
まず生い立ちから
美濃国(現在の岐阜県あたり)で明智家の子として生まれ、大きくなると斎藤道三の家臣として活躍の幅を広げます。
そして、斎藤道三亡き後拠り所がなく、朝倉家に拾われます。
その間に、足利義昭(将軍)とのやりとりもしていたので、将軍家に仕える身となります。
その後、以前から仲良くしていた織田信長とも交流が増え、後に将軍家に仕えるのをやめ、織田信長の直属の家臣へとなります。
織田信長の家臣として様々な偉業を成し遂げていきます。
しかし、
織田信長が野望に向かって争いを繰り返し行うことに疑問を持ち、織田信長を本能寺で焼き討ちします。(本能寺の変)
これで明智光秀は天下を取りますが、三日後に豊臣秀吉に討たれ天下を明け渡します。(三日天下)
これが大まかな生い立ちです。
成し遂げたことは何かについて説明します。
まず教科書の史実に残るようなことは本能寺の変くらいかもしれません。
ですが、将軍家に仕え、政治を良くしようとしたことや織田信長の家臣として駿府を攻め落としたことなどはあまり知られていません。
そうしたことをした人だということを頭に入れておきながら
「麒麟が来る」を見ると面白いかもしれません。
「麒麟が来る」の個人的感想
まずNHKの大河ドラマは主人公がスーパースターです。
つまり主人公が良く描かれています。
それを踏まえた上で私は見ました。
明智光秀というあまり知らない武将のストーリーを見るのはとても興味津々でした。
感想は
「前半面白く、後半悲しくなってきて内容もつまらない」
でした。
なぜ前半が面白かったのか
理由は大きく三つあります
一つ目
明智光秀の人格
これはストーリーを通して言えることですが、
自分に利益が降りかかろうが、不利益が降りかかろうが、常に前向きで曲がったことは「違う」と言える強さを感じました。
長谷川博己さんが主演というのもすごく良かったのですが、本当にかっこいい男でした。
こんな人になりたいなと心から思いました。
特に人格者だなと感じたのは、美濃国を追い出され、妻(木村文乃)と明智家の家来とともに朝倉家の家来となった時でも、子ども達に勉学を教え、自分が活躍できる場面でなくともひたむきに何かをしている様はしびれました。
人間は輝いている時だけ頑張るんだと思っていたのですが、これだけの強い芯を持った人はどんな時でも頑張れる力を持っているんだと気付かされました。
二つ目
ドラマのタイトルに向かって奔走する明智光秀
麒麟とはどういうことなのでしょうか
それは「世を平らかにする」時が来たら、やって来る不思議な動物らしいです。
だから明智はそれをキーワードにあらゆることをしていきます。
なので主人公だからできるのかもしれないですが、
相当な行動力を発揮します。
京都に行ったり、美濃国へ行ったり、織田信長のもとに行ったりとそれはそれは凄まじく自分中心で動きます。
その行動力がすごく魅力的で次はどうなるのかな次はどうなるのかなと引きずり込まれていきました。
そして何より「世を平らかにする」「麒麟が来る」瞬間はどこで出て来るのかなとそわそわさせてくれました。
それぐらい長谷川博己さんの演技も素晴らしかったし、明智のすごさが滲み出てよかったです。
三つ目
織田信長(染谷将太)の狂気じみた演技
麒麟が来るでの織田信長は変態です。
明智が人格者に対して織田は変態そのもの
それがまた私にとっては新しい織田信長を見れて楽しかったです。
この三つが前半面白かった理由です。
残念だったのは後半戦
終盤にかけて必ず本能寺の変をしなければならないのでどんどん暗い展開になっていきます。
それは個人的には仕方のないことだと思いますが、
先ほどの書いた面白い三つ目の織田信長の狂気じみた演技がマイナスに感じてしまうほど、嫌な雰囲気になります。
もちろん主人公が正義ですから織田信長が悪者になっていくのですが、あれは少しやり過ぎかなとも思いました。
そりゃ裏切るだろみたいにしている。
あと豊臣秀吉、柴田勝家の描き方もあまり好きではなかったです。理由は色々ありますが、とにかくへぼいの一言です。
前半でもさほど良く描かれていなかったのに、さらに輪をかけて後半は雑に扱われていた気がします。
個人的に一番嫌だったのが最後の終わらせ方です。
「麒麟が来る」という主題の元に「世を平らかにする」ことを目指して来たのに一つもそういったシーンがなかったこと。そして本願寺の件もわからないまま終了したこと。これがどうにも納得いかなかった点です。
最終話で織田が本能寺に入った後の夜にお坊さんと囲碁をしているシーンとかもあって良く分からないことだらけでした。
きわめつけは明智が織田を本能寺で破った後、豊臣に破れますがまだ生きているように描いていたところはなんとも解せないシーンでした。
これで「世を平らかにする」ことができた、みたいな感じで終わらしてるのかもしれないけど、あのへぼい描かれ方をした豊臣秀吉が治めている時の城下町のシーンだったので結果的に明智光秀は裏方でずっと頑張った?みたいな感じなのか良く分からなかったです。
でも後々調べてわかったのですが(個人的解釈)、最近では明智光秀は豊臣秀吉に殺されておらず、その後出家して天海というお坊さんになって、後に徳川家康を支えるみたいな説も出て来ているそうです。
だから最後、明智はなお死んでおらず「世を平らかにする」ために馬に乗って奔走しているシーンを描いたのかなと思いました。
それだとなんとなく納得できるなと思いました。
でもなんだかんだ一年間とても楽しめました!!
たくさんためになるような言葉やシーンがたくさんあってとても良かったと思います。
後個人的に一番好きだったシーンが
「この世に戦がなければ良い、戦などしたくないと思うておうたが、そんな世の中甘くはない。」
31話の逃げよ信長のシーンでこの言葉にとても感動しました。
自分が行動してもないのにこの世の中を平らかにしようと言葉だけ言っても無意味だと言っているシーンだと個人的に思い、現実でもこうなればもっといいのになと思うことたくさんある中で行動しないとそれは実現しないということを感じました。とても素敵な言葉だと思い感動しました。
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